インタナティブ・スクールとは

インタナティブ
スクールとは

INTERNATIVE =
INTERNATIONAL +
ALTERNATIVE

日本にありながら公用語が英語で、主に在日外国人の子どもたちが通う〈International School / インターナショナルスクール〉。公教育とは異なる独自教育を行う〈Alternative School / オルタナティブスクール〉。そのどちらの特徴も併せ持った学校を〈Internative School / インタナティブスクール〉と名付けました。

〈公教育〉は、国または地方公共団体やその機関によって管理運営される、国公立学校や私立学校などによって行われている教育です。一方〈オルタナティブ教育〉は、文科省が定めた学校以外で行われる教育で、モンテッソーリ、シュタイナー、サドベリーバレー、イエナプランなど、独自の理念と教育方針によって行われます。

私たちインタナティブスクール〈湘南ホクレア学園〉では、オランダで発展した〈イエナプラン〉の教育コンセプトと日本の〈学習指導要領〉を取り入れました。国語は日本語で学び、算数/数学は英語で学び、理科・社会は探求プロジェクトで学び、日本語・英語どちらでも考え、コミュニケーションの取れるバイリンガルに育っていくカリキュラムを提供しています。

インタナティブ・スクール
8つの特性

インタナティブスクールは、国公立学校や私立学校(注)とは異なる〈オルタナティブ教育〉を行うスクールです。学校と名乗ることはできませんが、〈日本の学習指導要領〉をバイリンガル教育でカバーしていくことを目標にしています。

初等部を卒業する頃には、日本語と英語のどちらでも考え、コミュニケーションを取ることができて、中等部を卒業する頃には、世界を視野に自分のやりたいことにチャレンジする子が育ってくれると考えています。

(注)国公立学校や私立学校は、国・地方公共団体・その機関によって管理運営されています。

日本の小学校では、4月から翌年3月までに生まれた子をひと学年にくくり、小学校は6学年、中学校は3学年に分けています。インタナティブスクール〈湘南ホクレア学園〉では3つの学年からなる子どもで異年齢学級をつくります。「低学年学級は小学1年生から3年生」、「中学年学級は小学4年生から6年生」、「高学年学級は中学1年生から3年生」でそれぞれ構成されます。各学級で、小1・小4・中1が年少者、小2・小5・中2が年中者、小3・小6・中3が年長者になります。

たいていの場合、年長者は年少者よりも知識や経験があるため、学級内で頼りにされます。年長者は年少だった頃のことを覚えていて年少者の状況に共感ができるので、その子たちの学習を自然と手伝ってあげられます。その環境下で育つ年少者は、「知らないことは教えてもらえばいいし、知っていることは教えてあげればいい」という考えが自然と身に付いていきます。

異年齢学級では、「誰かが何かをできる」ことと「誰かが何かをできない」ことは当たり前に存在します。何かができることで優越感を持ったり、何かができないことで劣等感を抱くのではなく、「できる」も「できない」もその子の個性と捉えて成長していきます。

社会に出ればどこでも異年齢です。初等部在学中に「年少 ▶︎ 年中 ▶︎ 年長」のサイクルを2回、中等部ではサイクルを1回経験するので、この先に出合う多様な社会にも自然と馴染み、自分らしいポジションを得ていくことでしょう。

インタナティブスクールには教科ごとの時間割は存在しません。週初めに教員が、一人ひとりの状況に沿った学習課題を与えます。子どもたちは与えられた課題をもとに、自らの手で、世界に1つしかない学習計画を立てていきます。

「どのように学ぶのか?」「どの順序で進めるか?」「どこで学ぶのか?」「何が必要か?」「学びをどう発表するか?」を自分で決めて、その学習計画どおりに1週間を過ごしていきます。

そのため、子ども一人ひとりが違う教科、違う学び方、違う場所で自らの課題に取り組んでいきます。当然、進みが速い子もいれば遅い子もいます。得意や不得意も個性なので、差が出てくるのは当たり前です。大切なのは、子ども一人ひとりが自分の決めた計画を、自分のペースで進めていくことです。

このように自分で考えて決めていくと、子どもたちは自分の学習に責任を持つようになります。そして「どうやったらもっと効率的に学べるか?」や「どうやったら無理なく楽しく学べるか?」を考えるのが当たり前になっていきます。結果、自発的に学習の質を高めようとしていきます。

クラス単位で同じ授業を受けるわけではないので、わからないまま次に進んでしまうこともありません。「落ちこぼれを生まない」のと同時に、進みの速い子は周りに合わせずにどんどん学び進められるため、「時間を無駄に消費しなくてよい」という利点もあります。

学習方法例

グループ単位でテーマを決めて探求していく〈Project time〉があります。学級内の誰かの興味のあることならテーマは何でもOK。今まさに社会で起きている時事ネタであれば、さらに盛り上がります。

例えば、海底火山の噴火で地元の海に流れ着いた軽石を見て「この軽石の使い道を考える」というテーマにしてみたり、K-POPのダンスユニットがかっこ良すぎるという理由から「どうしたらダンスが上手になるのか?」というテーマにしてみるなど、メンバーの興味があることを探究していきます。

1つのプロジェクトは数週間から数ヶ月が1クール。プロジェクト最終日には、家族や地域の人たちにプレゼンするイベントを催します。子どもたちはプロジェクトに必要な役割を考え、各自が得意な役割や、やりたい役割に就いてプロジェクトを一緒に進めていきます。その過程で、協働し、共創することを学んでいくのです。

私たち大人は、異なるスキルを持つ者同士がチームを組んで仕事を進めます。企画を立てる人、デザインをする人、ものを作る人、営業する人、管理する人などが集り、同じ目標に向かって作業をしていきます

子どもも同じで、話し好きな子、論理的な作業が得意な子、運動が得意な子、創作が得意な子、同じことを繰り返しするのが好きな子など、様々な子がいます。こういった「得意」や「好き」が異なる子どもが集まることで、互いの「得意」や「好き」を尊重するようになっていきます。そして自分や友達の「不得意」や「嫌い」に気づき、それも尊重するようになるため、互いに助け合い、共創していくことができます。

私たちはオールラウンダーを育てようとは考えていません。自分の「得意」や「好き」を伸ばしてユニークな存在になってもらいたいと考えています。

本物に触れ、自らが経験して学ぶことを私たちは大切にしています。誰かから聞いた話、本などから得た情報があるのなら、それを経験・探求するために外へ飛び出して、フィールドワークをしましょう。

図鑑で見た「食べられる野草・キノコ・果実」を採って食べてみる。薬草やハーブを採り、お茶にして飲んでみる。ダイバーと一緒に海へ潜り、魚の生態を観察してみる。漁師と一緒に魚を釣ってみる。料理人と一緒に魚を捌(さば)いてみる。キャンプの達人と一緒に火をおこし、焚き火をつくってみる。風の向きを読んでテントを張ってみる。

写真や映像ではなく、本物を自分の目で見る。できるだけそれらに触れ、五感をフル活用して経験する。好き/嫌い、興味が湧く/湧かない、今の自分にできる/できないを、子どもたちは感じるようになっていきます。

新しい情報と出合ったときには、その情報を問い直していく習慣をつけます。インターネットや本で調べたことを鵜呑みにせず、教えられたことをそのまま暗記もしません。まずは自分の世界観に取り込み、「これは本当なの?」と懐疑的に、そして「どうして?」と分析的に向き合います。そうすることで物事の意味や本質、その有用性を解釈し、知識を再構築しながら統合する術を、自然と身につけていきます。

この思考プロセスの中で、子どもたちには必ず新たな問いが生まれてきます。そして答えを探す旅へと出て、それが見つかると再び新しい問いが生まれます。これらを繰り返していくことで、より深い探求へとつながっていきます。

子どもたちには研究心や探究心が芽生え、プロセスの中で見つけた課題に対しての解決策を考えるようになります。そしてそれは、新たな発見や発明を生み出します。

何日も何週間もかけて生まれた発明や発見は、もしかしたらすでに教科書に書かれていて、数分で読み終えてインプットできる知識かもしれません。私たちはそれでもいいと考えています。「魚を与えるのではなく、釣り方を教える」ように、子どもたちはこうして自らの学び方を学んでいくのです。

世界中が未来の地球環境を危惧しています。
2015年生まれの子どもたちが働き盛りになる2050年には、どのような地球、そしてどのような世界になっているのでしょう?地球環境改善のために行動することは、未来の地球で暮らす子どもたちにとって避けては通れない道です。

後戻りできないのであれば、積極的に地球を守っていくしかありません。子どもたちは地球人のひとりとして、海・山・森などから地球環境を学び、自分たちで取り組めることを考え、実践していきます。

そして地球環境に良い影響を与える生き方・考え方のできる人間へと成長してくれることでしょう。

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