建学の精神
どんな世界でも
サバイブできる子を育てる!
20年後の世界は、
今とどう変わっているでしょうか。
自然環境は変化し、
AIは今よりもっと身近に。
そして、人々の働き方も大きく
変わっているかもしれません。
誰もが経験したことのない未来を、
子どもたちはどう生きていくのか。
「どんな世界でも生き抜く力を
持った子どもを育むこと」
それが私たちの
使命だと考えています。
一般社団法人
インタナティブ・スクール協会 会長
湘南ホクレア学園 理事長
小針 一浩
湘南ホクレア学園が
大切にしている3つのこと
01our vision
世界中に仲間をつくる
大切にしたいことの1つめは、「世界中に仲間をつくる」というヴィジョンです。
地球の裏側の人といつでも、ほぼ無料でビデオ通話のできる時代です。30年前では考えられなかったほど、世界が身近になりました。
すでにビジネスは国内だけをマーケットとして考える時代ではなく、働く仲間も日本人だけではなくなっています。今後は、今以上に国境を感じることなく働く時代になるでしょう。
そうであるなら、世界中の学校とオンラインで繋いで、一緒にワークショップやフィールドワークをしながら、国境を越えた友情を子どものうちから育んじゃおう!と学園では考えています。「色んな国の子どもたちと同じテーマで協働していったら、一体どんなことになるんだろう?」と妄想は止まらなくなります。そして学園を卒業する頃には、世界のあちこちに友達ができている。そんな子どもたちの自信に満ちた姿を思い浮かべるとワクワクしてきます。
湘南の海からハワイの海へ。鎌倉の山からスイスの山へ。砂浜から砂漠、トレイルからジャングルへ。仲間が世界中にいれば、どこにだって安心して行くことができます。
「世界中に仲間をつくる」
このヴィジョンを子どもたちと一緒に叶えていきます。
02our will
自分で決める
大切にしたいことの2つめは、「自分で決める」という意志です。
私たちは「子どもはなんにでもなれるし、なんでもできる存在だ」という大前提を持っています。そして、その何かになるのを決めるのも、何かをやるのを決めるのも、そしてやらないと決めるのも、大人ではなく子どもたち自身であって欲しいと考えています。自分で考えて決めることが身に付いている子は、自分の周りで起きていることを「ジブンゴト」として捉えて行動できるようになるからです。
湘南ホクレア学園では、初等部も中等部も文部科学省の学習指導要領をベースに学んでいきますが、教員による授業は原則行いません。教員は一人ひとりの学習状況に沿った課題を与えますが、何を学ぶのか、どのように学ぶのか、いつ学ぶのか、どこで学ぶのかは、週のはじめに子ども一人ひとりが計画を立て、1週間かけて実行していきます。
大人の役割は、子どもたちが内発的に「学びたい!」という気持ちになるよう、心地よく学べる環境をつくること、子どもたちが考え決めていく過程をフォローすること。そして学習のインストラクションをしていくことです。
ここでは子ども一人ひとりが主役。まさにホクレア(ハワイ語で”希望の星”)です。教員や親が決めるのではなく、子どもたちが「意図を持ち、自分の意思で決める。その決定に責任を持って行動し、プロセスと結果を振り返る」。これらを繰り返すことで、なりたい自分へと自信を持って成長していけると考えています。
03our principle
リミッターを外す
大切にしたいことの3つめは、「リミッターを外す」という行動指針です。
子どもの「やりたい!」と「学びたい!」は、子どもの才能開花の入り口です。だから本気で「やりたい!」と決めたことはもちろん、「ちょっとやってみたい」であってもどんどん体験させていこうと思っています。
それが「宇宙に行きたい!」といった難しいことだったら?
「ロケットを作っている会社の偉い人にメッセージを送ってみたらどうかな?」
「どうやって?」
「Twitterを使おう!」
「お金が必要かもしれないよ」
「クラウドファンディングで集めようよ」
「起業してお金を稼いだらどう?」
こんな風に、実現方法を探って実行していきます。「それはちょっと難しいね」と、子どもの才能にリミッターをつけることはしません。
もちろん私たち学園スタッフだけでは難しいことも多々あるでしょう。そんな時は、それぞれの世界で一流のスキルと経験を持ったカッコいい達人たちに助けてもらっちゃいます。リミッターを外して、子どもたちの「やりたい!」をたくさん実現していきます。
湘南
ホクレア学園
学校名の由来
ポリネシア人の古代航海の中心だったホクレア ポリネシア人はその昔、カヌーでハワイ諸島へと移住したと言い伝えられています。
コンパスも計器もなかった時代。大海原にいる自分自身をコンパスの中心にし、水平線をコンパスの外枠と見立てます。コンパスの目盛りは太陽・月・星の昇り沈みする場所。自分の指を使ってそれらとの角度を測り、方角を読んでいたそうです。
その伝統的航海術で、特に頼りにしていた一等星を彼らは〈ホクレア:Hokulea〉と呼んでいました。ハワイ語で「希望の星」という意味です。
そして1975年、この伝統的航海術を復活させるためにハワイで船が作られました。その船は〈ホクレア号〉と名付けられ、今まで地球を4周半しています。(2021年12月現在)
自然の脅威や困難を、自然の力を借りて乗り越えた彼ら。ハワイに到達したポリネシア人や、地球を旅するホクレア号のクルーたちはまさにSURVIVORです。
「どんな世界でもサバイブできる子を育てる」を使命にし、東京オリンピックのセーリング競技が行われた湘南の地で開校する学校にはぴったりだと思い、学校名を〈湘南ホクレア学園〉と名付けました。